2014年5月19日 (仮訳)インド・パンジャーブ州産の糞生Coprinopsis属菌の分類学的研究 Amandeep, K., Atri, NS. & Munruchi, K., 2014. Taxonomic study on coprophilous species of Coprinopsis (Psathyrellaceae, Agaricales) from Punjab, India. Mycosphere. …. Available at: http://mycosphere.org/pdfs/Mycosphere_5_1_1.pdf [Accessed May 19, 2014]. 【R3-00725】2014/05/19投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 2007年から2011年にかけて、インドのパンジャーブ州全域で糞生のCoprinopsis属菌の多様性を調査した。 12の分類群を報告した中で、2変種を本論文で新たに記載し、Coprinopsis foetidellaを新組み合わせとして提唱した。 また、C. pseudoniveaおよびC. vermiculiferaをインド新産種として報告した。 India, Punjab, Sangrur, Bhasaur (新変種) Coprinopsis radiata var. macrocarpa Atri, A. Kaur & M. Kaur 語源…大型の子実体の 【よく似た種との区別】 Coprinopsis radiata(ネナガノヒトヨタケ) 襞が離生する 偽根を持つ 担子器が4胞子性 縁シスチジアが楕円形~棍棒形 傘の被膜が菌糸状の要素からなる 本変種より子実体のサイズがずっと小さい 本変種と異なり傘の被膜が円筒形ではなくソーセージ形の細胞からなる 本変種と異なり傘の被膜の菌糸の末端の細胞が球形に近い India, Punjab, Barnala, Salempur (新変種) Coprinopsis cothurnata var. equsterca Atri, A. Kaur & M. Kaur 語源…ウマの 【よく似た種との区別】 Coprinopsis cothurnata 糞生菌である 本変種と異なりヨーロッパやハワイなどに分布する 本変種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本変種と異なり側シスチジアを持つ 本変種と異なりクランプを持つ (新組み合わせ) Coprinopsis foetidella (P. D. Orton) Atri, A. Kaur & M. Kaur 旧名:Coprinus foetidellus P. D. Orton (インド新産種) Coprinopsis vermiculifer (Joss. ex Dennis) Redhead, Vilgalys & Moncalvo ※論文中では”Coprinopsis vermiculifera“となっているが、ここではMycoBankの表記に合わせた。 (パンジャーブ州[インド]新産種) Coprinopsis scobicola (P.D. Orton) Redhead, Vilgalys & Moncalvo 【よく似た種との区別】 Coprinopsis bicornis 糞生菌である 2胞子性の担子器を持つ 本種と異なり被膜の名残に菌糸状組織と細胞状組織が混じる (その他掲載種) Coprinopsis lagopus (Fr.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo ザラエノヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis lagopides(マルミザラエノヒトヨタケ) 襞が離生~上生 偽根を持たない 担子器が4胞子性 傘の被膜が菌糸状の要素からなる 本種と異なり傘が鐘形~扁平でのちに縁部が巻く平らな凹形ではなく円錐形~鐘形 本種と異なり傘に中丘を欠く 本種と異なり襞の間隔がやや疎ではなく密 本種より襞の幅が狭い 本種より柄の幅が広い 本種より担子胞子のサイズが小さい Coprinopsis macrocephala 担子器が4胞子性 傘の被膜が菌糸状の要素からなる 本種と異なり偽根を持つ (パンジャーブ州[インド]新産種) Coprinopsis lagopides (P. Karst.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo マルミザラエノヒトヨタケ ※論文中では”Coprinopsis lagopides var. lagopides“となっているが、ここではMycoBankの表記に合わせた。 【よく似た種との区別】 Coprinopsis lagopides var. trisporus 本種と異なりほとんどの担子器が3胞子性である Coprinopsis lagopus(ザラエノヒトヨタケ) 襞が離生~上生 偽根を持たない 担子器が4胞子性 傘の被膜が菌糸状の要素からなる 本種と異なり傘が円錐形~鐘形ではなく鐘形~扁平でのちに縁部が巻く平らな凹形 本種と異なり傘に中丘を持つ 本種と異なり襞の間隔が密ではなくやや疎 本種より襞の幅が広い 本種より柄の幅が狭い 本種より担子胞子のサイズが大きい Coprinopsis brunneistrangulatus 本種より子実体の灰色味が強い 本種と異なり担子胞子が厚壁 本種と異なり担子胞子のペリスポリウムが有色 (北部インド新産種) Coprinopsis macrocephala (Berk.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo 【よく似た種との区別】 Coprinopsis radiata(ネナガノヒトヨタケ) 本種より子実体のサイズが小さい 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり縁シスチジアが楕円形~長楕円形ではなく球形~類球形 Coprinopsis cinerea(ウシグソヒトヨタケ) 本種より偽根のサイズが大きい 本種より担子胞子のサイズが小さい Coprinopsis lagopus(ザラエノヒトヨタケ) 本種と異なり偽根を持たない (その他掲載種) Coprinopsis cinerea (Schaeff.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo ウシグソヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis macrocephala 本種より偽根のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズが大きい (その他掲載種) Coprinopsis radiata (Bolton) Redhead, Vilgalys & Moncalvo ネナガノヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis macrocephala 襞が離生する 偽根を持つ 担子器が4胞子性 傘の被膜が菌糸状の要素からなる 本種より子実体のサイズが大きい 本種より偽根が短い 本種より担子胞子の幅が広い 本種と異なり縁シスチジアが球形~類球形ではなく楕円形~長楕円形 Coprinopsis radiata var. macrocarpa 襞が離生する 偽根を持つ 担子器が4胞子性 縁シスチジアが楕円形~棍棒形 傘の被膜が菌糸状の要素からなる 本種より子実体のサイズがずっと大きい 本種と異なり傘の被膜がソーセージ形ではなく円筒形の細胞からなる 本種と異なり傘の被膜の菌糸の末端の細胞が球形に近いという特徴を欠く (その他掲載種) Coprinopsis nivea (Pers.) Redhead, Vilgalys & Moncalvo コナヒトヨタケ 【よく似た種との区別】 Coprinopsis pseudonivea 傘に扇畳み状の溝線を欠く 傘に中丘を持つ 特別な臭いを欠く 傘の被膜が細胞状の要素からなる クランプを持つ 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より側シスチジアの幅が狭い 本種より縁シスチジアの幅が狭い (インド新産種) Coprinopsis pseudonivea (Bender & Ulje) Redhead, Vilgalys & Moncalvo 【よく似た種との区別】 Coprinopsis nivea(コナヒトヨタケ) 傘に扇畳み状の溝線を欠く 傘に中丘を持つ 特別な臭いを欠く 傘の被膜が細胞状の要素からなる クランプを持つ 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種より側シスチジアの幅が広い 本種より縁シスチジアの幅が広い